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“末法”ブログ

【デュエマ都市伝説】神帝=ヤマタノオロチ説



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■イントロダクション

神帝。 神化編の最初にてボルシャックNEXの前に立ちはだかった、2×2のカードスペースを誇るゴッドである。

 

王来編では、《神帝ルナティック・ゴッドGS》として収録され、「黒月王」として超獣王来列伝に記されている

 

しかし、その神帝の名前の元ネタについて、正当性を欠くものがあるので、筆者はそれを予め提起した上で、新しく命名元となるものをここに提示する。

 

ヤマタノオロチ」だ。

 

 

■対チャクラ説

これを聞いて、「ふざけるな!チャクラ説が有力だろ!!いい加減にしろ!」と仰る全国の黒月ミカド達は落ち着いて話を聞いて欲しい。

 

まず、一般的に言われている神帝の命名元とは何なのか、全国におはします神月ミカドの中には知らないミカドもいるだろうということで「チャクラ説」を一応紹介しておく。

 


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第1チャクラから第6チャクラまでは神帝を構成する神々の名前と一致する箇所があり、第7チャクラ、すなわち第七神帝でサハスラーラが使われているというものだ。

 

しかし、これにはいくつかの疑問点がある。

なぜムーラが神帝として第1のポジションなのか?

なぜ第2チャクラのスヴァが右上なのか?

そして、なぜサハスラーラ以外チャクラの名称がそれぞれ省かれているのか?

 

そう、この「チャクラ説」には、有力な割にはいささか根拠として欠けている部分が点在するのである。

 

では「チャクラ説」の脆弱性を暴いたところで本題に入る

 

■6人の首長と2人の「顔」

最初に、神帝がなぜ「神帝」なのか、

 

一般的に、王とは「単一の民族を統べる支配者」、一方で帝とは「複数の国家、民族を統べる支配者」であり、帝>王だということが分かる(出典:『支配者』居言書房より)

以上のことと背景ストーリー上のことなどを踏まえて、神帝とはすなわち、多数ある神々をたばねるもの、もしくは神々を統べる王のさらに上位にあたる存在である。

 

であれば、彼らがなぜ王よりも上位である「帝」の名を冠する存在として発表されなければいけなかったのか

 

それが、ヤマタノオロチ説」を解き明かす第一歩になるからである。

 

まず神帝の字に注目してみよう

神帝 漢字で書くと総画で18画ある。

これをそれぞれ十の位、一の位で数字を分けると

1 8 

この左の1という数字は神帝をリンクさせた際、中央に存在する大きな顔、

右の8という数字は末端の首が合わせて8つあることをそれぞれ表しているのではないか。

しかも、神帝はオリジン。命名法則として世界に存在する神話体系の神々などを元にする

 

神話に登場するもの、8つの首、といえば、

 

そう

 

日本神話の「ヤマタノオロチ」である。

 

さて、ここで新たな謎がひとつでてきた

リンクした際に出てくる大きな「顔」とは一体何なのか。

 

ヤマタノオロチについて調べると、新たな手がかりとなる文献が出てきた。

 

ヤマタノオロチは複数の首長からなる連立した共同体だという説があり、伯耆日本書紀にてそれぞれの首長の名前が載っている。後にこれらを打倒した出雲と大阪、奈良にあたる首長同盟が各国の首長に氏と姓を与え、ヤマト政権を樹立したと言われている」(出典:『古代の神々とその正体』八百文庫より)

 

実際に、後述された内容ではそれら首長の名前が載っていた。

 

阿那(あな):広島に存在していた集落の首長

磨丹(まに):岡山南部を治めていた首長

備州(びしゅう):現在の岡山にあたる区域の首長。現在の山陰・山陽地方の「備州」の語源とされている。

素馬(すば):山口北部を治めていた首長

阿重(あじゅう)鳥取にあたる区域を治めていた首長

武良(むら):島根にあたる集落の首長

佐和州(さはす):上の6人の首長を束ねていた表向きの主導者。

寿羅(すら):佐和州を卜占によりアドバイスを行っていた祈祷師

 

 

阿那から武良までは分かるのだが、下の佐和州と寿羅はさすがに神帝の中に入っていない…。さすがにヤマタノオロチ説もここで終わりか…?

 

と思った刹那。筆者は閃いたのである。

 

下の二人、佐和州と寿羅でさはす+すら=さはすら

中国地方を治めていたのはさはすとすら達=さはす、すら等

 

=さはすら等

 

ハスラー

 


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つまり、あの六人の首長を治めていた佐和州寿羅が、この中央にいる「顔」をあらわしているのだ。

 

上のカード《第七神帝サハスラーラ》がゴッドを進化元にしている(首長たちの上に君臨する)というデザインは唸るものがある。

イラストも見る限り1つの顔に目を凝らさないと見えないもうひとつある顔で8つ存在する。佐和州と寿羅で確定だろう。

第七神帝の命名は、公式によるちょっとした名前遊びだったという訳だ。

 

 

■備州の上に立つもの

そして、筆者はあることに気が付いたのだ。

 

神帝スヴァと神帝ヴィシュがプロモーションカードであったことについてだ。

 

スヴァの元である素馬について、先程と同じ著書ではこう書かれていた。

 

伯耆日本書紀において、素馬は6人の首長の中でたびたび野心がある人物として書かれており、佐和州と寿羅を出し抜いて自らが指導者になろうと目論んでいたのでは無いかと議論が今日でも行われている。」(出典:『古代の神々とその正体』八百文庫より)

 

スヴァはヴィシュの上にリンクするクリーチャーである。

 

つまり、素馬が備州(ヴィシュ)の上に立つ(リンクする)支配者として立つという野望をWotCが表しているのは明らかであり、

 

正しく、6人の首長=ヤマタノオロチ説であるということを、デュエル・マスターズを遊んでいる我々に認知させようと促進(Promotion)させる役割であったのだ。

 

 

■「月」の謎について

次に、チャクラ説では解けなかった疑問についてここで暴いていくとしよう

 

2021年8月現在、リンクされた姿、もしくはそれの欠片のクリーチャーである《神帝》カードは

6体のセルとなるクリーチャー、

アージュ、ムーラ、マニ、アナ、ヴィシュ、スヴァ

第七神帝サハスラーラ、そして神帝ルナティック・ゴッドGS

8種類である。

 

これだけでも8=ヤマタノオロチ説の根拠たりえるのだが

注目すべきは神帝ルナティック・ゴッドGSの「ルナティック」の部分である。

 

「月」の概念があまりにも独立しているのだ。

これは前述した通りチャクラ説でも関連性を繋げることは難しく、漫画、アニメの使い手が「黒月 ミカド」であったからそういう関係なのか、と最初は筆者も思っていた。

 

しかし、ある文献を見て筆者は確信した。

 

古代において月は10つに分割されていると考えられており、ツクヨミが笑っている満月、神がお眠りになっている新月と、それ以外の月が欠けている状態を8つに分割し、10つとした。」(出典:『古の暦』宇想文庫より)

 

ツクヨミヤマタノオロチを使役していたのでは無いかとされる説がある。これは古代において新月、満月以外では満ち欠けが8つに分割されることからその由来があるとされている。」(出典:『惑星と神』寝楠書房より)

 

ヤマタノオロチを恐れていた出雲の集落では新月と満月にそれぞれ小規模の祭を行っていたところが多々あった。古来、出雲では新月と満月にでない日は良く気象が荒れており、ヤマタノオロチが存在しないとされている満月と新月に祭を行っていたとの言い伝えがあったらしい。」(出典:『新日本書紀、出雲から隠岐まで』決闘書房より)

 

古来より、月とヤマタノオロチ、極端に言ってしまえばツクヨミヤマタノオロチは何らかの関係があったのだ。

 

 

さらに、こんな文献まであった。

 

アマテラス、ツクヨミスサノオがそれぞれ統治するところを分けていたのは、当時の日本の勢力分割図を描いていたともされており、ツクヨミの『夜の食国』は高天原=奈良から見て西、つまり夜になる国である備州では無いのかと唱える学者さえいるほどである。」(出典:『神話に見える権力』熱血文庫より)

 

これによると、ツクヨミは備州=中国地方を治めていたと書かれている。

つまり、あの6人を束ねていた佐和州はツクヨミのモチーフとなった人物なのではないか…?

 

いずれにせよ。ウィザーズは我々に日本神話の確信をこのカード群に伝えんとする熱があったのである。

 

■数による立証

最後に、このカードをご覧いただいてヤマタノオロチ説を立証させるとしよう

 


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神帝ルナティック・ゴッドGSである。

ちなみにこのGSは「グランド・サハス」であることは言うまでもないだろう。

 

よく見て頂きたいのは右下のカード番号である

 


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SP02   6/12と書かれてある

 

 

1番右の12は「全部で12枚あるよ~」ということなのでここは省く。

 

取り出すのはSP02の「2」と右の「6」である

 

この2と6を足す。

すると…

 

2+6=

 

これにより、神帝起源学会が震撼した

 

つまりこれは、漸く公式がヤマタノオロチ説を認めたと言っても過言ではない。

 

よって、神帝=ヤマタノオロチ説が正しいことは自明の理であり、2コスの初動はデッキに10枚入れれば十分である

 

QED龍解完了

 

 

■終わりに

いかがだっただろうか。

神帝起源学会の一員として、今後もまたヤマタノオロチ説に繋がるエッセンスが見つかったら共有していただきたい。

 

 

それでは、また今度。

 

■参考文献

『支配者』居言書房

『古代の神々とその正体』八百文庫

『古の暦』宇想文庫

『惑星と神』寝楠書房

『新・日本書紀、出雲から隠岐まで』決闘書房

『神話に見える権力』熱血文庫

Wikipediaヤマタノオロチ』(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%98%98)