パワー、1兆
パワー、それは出世した概念である。
デュエル・マスターズにおいて、クリーチャーのパワーは、勝敗を直接的に引き起こす要因としては超天編まではなかった。盾を割るのには「~・ブレイカー」とあるテキストの記述に左右され、基本的にパワーとブレイク数が紐づけられることはなかったのである。(コスト論?......あったね。)
↑例外として、このような「パワーに応じてブレイクする数を増やす効果をもつ」クリーチャーがある。
が、繰り返し書くがパワーはブレイク数にあまり関係なく、使われるのはバトルする時の基準や除去するにおいての水準。そこからプレイヤー間の中では間接的に「除去されにくさ」という認識になった。
しかし、勝敗に関係なくても、でかけりゃでかいほどいいのである。 人類は「でかい」という言葉が好きである。 カレーも財産もちんぽも全部でかけりゃいいのである。
そんな中、かつてはパワーを手っ取り早くあげるカードがあった。
《パワード・スタリオン》 、そして《爆竜凰 ドラギリアス》である。
テキストを見ればわかるが、この2つのカードはパワーを「2倍」にするのである。
デュエル・マスターズのルールとして、パワーの計算は 和、差→積、商の順番である。なのでこのカードはパワーを増やすにおいて非常に重要なのだ。
倍にできるんだから、「+10000」なんざ目じゃない。 とにかく、倍率が高けりゃ高いほどいい。
そして双極編でこんなカードも出てきた。
《ゾーShock/倍ナルファンタジー》
特筆すべきは呪文の《倍ナルファンタジー》、パワーを倍にできるのである。
パワー界隈(今作りました)が湧く中、とんでもない事件が起こる。
超天編になんと、パワーの値がブレイク数に比例する「パワード・ブレイカー」が登場した。
これでパワーとブレイク数の関係がより親密になった。
そして、時は令和、十王編、最後のキングマスターとして立ち上がった一頭のビーストフォークはとんでもないサプライズを私たちに見せてくれた。
《剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ》
満を持して登場したが、今回で特筆すべきは暴拳王国の特有能力「アバレチェーン」による効果である。
自分のクリーチャーが攻撃する時、それがこのターン最初の攻撃なら、このターン、そのクリーチャーのパワーを2倍にし、「パワード・ブレイカー」を与える。
そう。倍にするのだ。しかもパワードブレイカーというおまけつき
そして、こいつ自身「アバレチェーンの効果をおかわりできる」という欲張りな効果まで引っ提げてる 背景ストーリーを再現したものだろう。
これは置き倍ソ(倍にするソース)として優秀である。
となると、あるひとつの疑問が浮かぶ
「理論上最強のパワーはいくつだ...?」
と言う訳で、計算に移る。
まず、前提として、
・このブログは有限数の限界を目指す記事であり、「∞」でよくね?と言ったら泣く。
・パワーを足すカードは後ほど、下記に記載する。
・下記以外のカードで、足される対象以外にパワーを「+」しない
・あくまでも、「理論上」であり、実践に使えるかどうかは考えないものとする。
計算するにあたって、想定するカードは以下の通りである
《パワード・スタリオン》×4
《爆竜凰 ドラギリアス》×4
《ゾーSHOCK》×4
《剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ》×4
そして、実験体となるカードは
《百万超邪 クロスファイア》
パワーアタッカー+1000000は現在でもその上を破られることは無い、正しくルール破りなアウトレイジらしいカードである。
この1007000を2^16倍する
ここで、《ドラギリアス》や《ゴリオ・ブゴリ》の効果を余すことなく使うため、《ビックリ・イリュージョン》で種族は「ティラノ・ドレイク」を指定するものとし、《二刀流トレーニング》を《クロスファイア》に付与するものとする。
まず 1回目の攻撃
デカァァァァァいッ説明不要!!
ちなみに、この時の《クロスファイア》にはパワード・ブレイカーもついているため、計算すると10999126枚割れることになる。デュエマのデッキ274978個分である。
まだ終わりでは無い。 そう《ゴリオ・ブゴリ》の鎖は2度来るのである。
ここで注意するべきは、2回目の攻撃の実数値を計算する時はゴリオブゴリのアバレチェーン効果分だけである、数値としては1回目の攻撃のパワーに2^4をかけるだけなので、良い子のみんなは気をつけてね!
結果
パワー、1兆。 誰にも止められない。
シールドブレイク数は175980677枚
デッキ4399516個分。もはやデュエル・マスターズのパワーは天文学の域を超えてしまった。
このブログを読んでいる、パワーに魅了された者達は、パワーの限界を一緒に超えてみよう。(まだ上を行く余地がありそうなので。)
最後に
デュエル・マスターズの独特な計算方法は、もちろんパワーをマイナスする時に置いても適用される。 まあそういうことである
おしり